鍼灸とは?
「鍼灸」は、東洋医学が提唱する、体調を整える一つの手段です。これは、特に生活習慣病や腰痛・肩こりなど、西洋医学の治療だけでは十分に解消されない問題に対して、その即効性からよく選ばれます。
東洋医学では、「気・血・水」の3つがバランス良く保たれている状態を「健康」であると定義します。「気」は、我々が生きるための精神的・肉体的エネルギー、つまり生命力そのものを指します。「血」は酸素や栄養を全身に運び、ホルモンバランスを調整する赤い体液を示し、「水」は鼻水、尿、リンパ液など体内の透明な液体全般を表し、これは我々の免疫力と深く関わっています。
鍼灸治療は、「気・血・水」のバランスを調整することで、身体機能の回復を促します。その効果は、肩こりや腰痛、神経痛、関節痛などに対してはもちろん、血液の循環を改善し、免疫細胞の数と活性度を増加させるところにも見られます。さらに、内臓の機能を調節する自律神経を整える効果もあるため、身体全体の恒常性を維持する役割も果たします。
鍼灸治療の効果
鍼灸治療は日常生活における不定愁訴である「肩コリ」「腰痛」「神経痛」「関節痛」などに適応し、多くの辛い症状や病気に効果が期待できます。
免疫細胞の増加・活性化に作用が、内臓の働きを調節する自律神経を整える、身体の持つ恒常性維持機能を高める働きもあります。
鍼灸治療を受けるきっかけは腰痛や肩コリなどの症状で来院されても、治療を受けるうちに風邪が引きにくくなったり、身体が軽くなったり、体調が良くなったり、よく眠れるようになったり、食欲が出たり、便通が良くなったり他のといった症状の改善を実感されます。 その後も、病気の予防や健康維持・増進を目的に、定期的に鍼灸治療を受けられる方もいらっしゃいます。
効果が出るまで(鍼灸施術回数)
急性症状と慢性症状によって施術回数に違いがあります。
急性的な症状、例えばぎっくり腰などは3回の施術で主なる症状は改善することが多いですが、もともと腰痛があり延長線上に急性腰痛症になるため、ぎっくり腰の激痛は短期的に治りますが、もともとの腰痛の症状を軽減させるには回数が掛かるかもしれません。
慢性的な症状はその症状がいつから始まっているのかにより施術期間が異なります。例えば10年前からの痛みを現在まで我慢している状況は治療回数は多くなるかもしれません。
症状が長年〜数ヶ月以上続いている慢性的状態、症状が出てから様子をみていたが、状態は変わらない、もしくは悪化している状態の場合は、5〜10回程度の施術が必要となります。
カウンセリング・触察など総合的に分析し、早期の改善ができるよう治療プランを立てます。
回復曲線
上の図は症状が治るまでの過程になります。
青いラインは1回目に身体の改善が見られ、2回目にはさらに快適な状態が数日間続くようになり、3回目では1週間くらい続くようになり症状が回復していきます。
赤いラインは施術を受けて良くなり、自己判断をして施術を受けなくなり、痛みが再初した際に、来院を繰り返すパターンになります。
赤いラインの場合はいつまで経っても痛みは引かず回復しません。
また、回復するパターンも全て同じとは限りません。
パターン1:若くて運動習慣がある方は施術の効果が著明に出ることがあります。捻挫や打撲、骨折なども20%ほど早く治る場合があります。
パターン2:通常はある程度回復しますが、一時的に停滞する状況になることがあります。回復には「停滞」と「回復」を繰り返すことがあります。「停滞」の際に施術を離脱する方がいますが、施術初回より確実に良くなっているのでもう少しで訪れる成長期のためにも頑張りましょう。
パターン3:このパターンは症状の重い方や高齢者などが該当します。
何ヶ月も施術を受けていても回復した感じがしないと思う方多いケースです。
このパターンは何年間も症状に苦しんでいる方や高齢者は、脳レベルで症状が身体に固定化し記憶しています。身体が悪い状態が脳にとっては自然な状態(=常なる状態)なので、鍼灸などの施術により外から刺激を与えたところでなかなか変化しません。
しかし、重要なことは繰り返し何度も何度も習慣化して同じ施術を行うことで固定化した症状に変化が訪れます。ご本人さんの実感では症状が変わってないとしても、繰り返し施術をするうちに身体には良い変化は出ているはずです。
例えば「痛みはまだ残っているけど、体の動きは動きやすく軽くなっている」というような感じです。
本人にとってはこのような変化はまだ物足りないと思うかもしれませんが、確実に回復している状況なの諦めずに継続することが大事です。
パターン1:若くて運動習慣がある方は施術の効果が著明に出ることがあります。捻挫や打撲、骨折なども20%ほど早く治る場合があります。
パターン2:通常はある程度回復しますが、一時的に停滞する状況になることがあります。回復には「停滞」と「回復」を繰り返すことがあります。「停滞」の際に施術を離脱する方がいますが、施術初回より確実に良くなっているのでもう少しで訪れる成長期のためにも頑張りましょう。
パターン3:このパターンは症状の重い方や高齢者などが該当します。
何ヶ月も施術を受けていても回復した感じがしないと思う方多いケースです。
このパターンは何年間も症状に苦しんでいる方や高齢者は、脳レベルで症状が身体に固定化し記憶しています。身体が悪い状態が脳にとっては自然な状態(=常なる状態)なので、鍼灸などの施術により外から刺激を与えたところでなかなか変化しません。
しかし、重要なことは繰り返し何度も何度も習慣化して同じ施術を行うことで固定化した症状に変化が訪れます。ご本人さんの実感では症状が変わってないとしても、繰り返し施術をするうちに身体には良い変化は出ているはずです。
例えば「痛みはまだ残っているけど、体の動きは動きやすく軽くなっている」というような感じです。
本人にとってはこのような変化はまだ物足りないと思うかもしれませんが、確実に回復している状況なの諦めずに継続することが大事です。