季節の変わり目は、寒暖差によって自律神経の乱れや体調不良を訴える方が増えます。
「鍼灸療法×温灸療法」は、そんな時期にこそおすすめの巡りと温めのダブルケア
鍼で体内の滞りを整え、温灸で深部をじんわり温めることで、血流・神経伝達・免疫反応を総合的にサポートします。

施術の特徴

鍼灸療法 ― 気血の巡りを整え、自律神経を安定へ

髪の毛ほどの細い鍼を使い、全身のツボ(経穴)に刺激を与えて気血の流れを調整します。
自律神経を整えることで、寒暖差による頭痛・倦怠感・肩こりなどの不調にも対応。
痛みの少ない鍼で、心身を静かにリセットしていきます。

参考:【寒暖差疲労のブログ】

温灸療法(箱灸) ― 脊柱を中心に温め、神経の働きを高める

箱灸は、背骨(脊柱)に沿って温熱刺激を与える伝統的な温灸法です。
脊柱の両側には自律神経の経路が走っており、ここを温めることで血流促進・神経伝達の向上・組織修復が促されます。
とくに寒暖差で緊張した身体をやさしく解きほぐし、末梢神経の伝達を高めて傷ついた神経の回復をサポートします。

参考:【夏こそ鍼灸×温灸】

 

「寒暖差疲労」と「自律神経の乱れ」へのアプローチ

季節の変わり目は、自律神経が体温調節に過剰に働き、疲弊しがちです。鍼灸と温灸は、この自律神経のバランスを優しく整え、心身の不調を和らげます。

脊柱への箱灸アプローチ:末梢神経の働きをサポートする温熱効果

【脊柱(背骨)への加温が重要な理由】

脊柱は、脳と全身をつなぐ自律神経・末梢神経の通り道です。この中心部を箱灸で温めることは、全身の神経伝達をスムーズにする上で非常に重要です。

【箱灸による末梢神経への働きかけ】

  • 箱灸の広範囲で深達性の高い温熱が脊柱周りの血流を促進し、硬くなった背中の筋肉を緩めます。
  • 血流が改善されることで、神経組織への酸素や栄養の供給が促され、傷ついた末梢神経の回復を優しくサポートします。
  • 末梢神経の伝達が向上することで、痛みやしびれといった神経症状の改善を期待できます。

     

◆対象となる主な症状:

  • 手足のしびれ神経痛冷え慢性的な背中の張りなど

🌡️ 温灸療法の「箱灸」と「お灸」が生み出す効果

♨️ 箱灸(広範囲の温熱効果)

特徴:

  • 木箱を使用し、皮膚に直接触れずに広範囲じんわりと温めます(お腹や腰など)。

主な効果:

  • 内臓機能の活性化と免疫力向上: お腹を温め、腸の動きを整えることで、免疫力アップに貢献。
  • 婦人科系疾患の改善: 子宮周りの冷えを取り、生理痛PMS更年期症状の緩和をサポート。
  • 自律神経の調整とリラックス: 温熱が副交感神経を優位にし、不眠イライラの解消に導きます。

🔥 お灸(ピンポイントのツボ刺激)

特徴:

  • ツボに直接、または間接的に熱刺激を与え、深部のツボにアプローチします。

主な効果:

  • 局所の痛み・コリの緩和: 凝り固まった筋肉やツボを温め、肩こり腰痛をダイレクトに緩和。
  • よもぎのアロマ効果: もぐさの芳香成分(シネオールなど)が脳神経に作用し、安眠ストレス軽減に導きます。

💪 鍼灸と温灸の「かけあわせ効果」で期待できること

  • 血行・代謝の劇的な改善
    • 鍼による血管拡張効果と温灸による深部加温で、通常の施術以上の血流促進を実現。老廃物の排出を促します。

  • 自律神経・ホルモンバランスの調整
    • 鍼の刺激と温灸の心地よさで、自律神経のバランスを安定させ、身体の恒常性維持機能を高めます。

  • 頑固な痛み・慢性的な不調の根本改善
    • 痛みの原因となる深部のツボを鍼で捉え、その周辺を温灸で緩めることで、鎮痛効果を長持ちさせます。

追記):自律神経の不調についてより詳しく知りたい方は、厚生労働省 eJIMもご覧ください。

❓ よくある質問(FAQ)への回答案

Q1: 鍼は痛いですか?温灸は熱いですか?

A1: 鍼(はり)については、当院で使用するのは髪の毛ほどの細さの鍼で、注射のような強い痛みを感じることはほとんどありません。多くの方が「チクッとする程度」「何も感じない」とおっしゃいます。鍼特有の「響き(ひびき)」という感覚(ズーンと重くなる感じなど)が出ることがありますが、これは鍼がツボに正しくアプローチしているサインです。

温灸(箱灸・お灸)については、心地よい温かさを感じていただけるよう温度調節を行います。

  • 箱灸は、木箱の中に燃焼させたモグサを入れ、皮膚に直接触れないようにして広範囲をじんわりと温めますので、火傷の心配はほとんどなく、多くの方が眠ってしまうほど気持ちの良い温かさです。

  • お灸は、主に棒灸や台座灸を使用し、熱さを我慢していただくことはありません。もし熱いと感じられた場合は、すぐに取り除くか調節いたしますのでご安心ください。


Q2: どんな服装で行けばいいですか?

A2: 鍼灸施術は基本的に衣類の上からでは行えませんので、なるべく動きやすく、ゆったりとした服装でお越しください。特に膝上や背中、お腹に施術を行うことが多いため、これらの部位を出しやすい服装が望ましいです。

※当院では、施術着もご用意しておりますので、会社帰りなどで服装が気になる場合は、お気軽にお申し付けください。


Q3: 施術後、だるくなる(好転反応)ことはありますか?

A3: はい、施術後に「好転反応」と呼ばれる一時的な体調の変化が出ることがあります。これは、血行や代謝が一気に良くなることで、体内の老廃物が流れ始める際に起こる反応です。

  • 具体的な症状としては、眠気だるさ(倦怠感)、または一時的な症状の悪化のように感じられることがあります。
  • 通常は半日〜1日程度で治まり、その後は体調が改善に向かうサインとされています。

好転反応が出た場合は、水分を多めに摂り、ゆっくりと体を休めるようにしてください。ご心配な場合は、遠慮なくご相談ください。


Q4: 寒暖差による不調にはどのくらいの頻度で受ければ良いですか?

A4: 寒暖差による体調不良(自律神経の乱れ)は、症状の強さや期間によって推奨頻度が異なります。

  • 症状が強い・慢性的な場合: 施術効果を定着させるため、最初は週に1〜2回程度のペースで集中的に受けていただくことをおすすめします。
  • 症状が安定してきたら: 体調が安定してきたら、2週間に1回、または月に1回程度のペースで、季節の変わり目や疲労が溜まる前に体質改善・メンテナンスとして継続されることをおすすめします。

まずは一度施術を受けていただき、お体の状態を拝見した上で、最適な通院頻度を個別にご提案させていただきます。


Q5: 箱灸の脊柱への温熱は、どのような病気に有効ですか?

A5: 箱灸の脊柱(背骨)への温熱は、主に自律神経と末梢神経の働きを介して、様々な不調に働きかけます。特定の病名を挙げることはできませんが、以下のような症状の改善を期待できます。

  • 自律神経系の不調:
    • 寒暖差疲労ストレスによる不眠症、頭痛、めまい、慢性的なだるさなど。脊柱は自律神経の通り道であり、温めることでバランスを整えるようサポートします。

  • 神経・循環器系の不調:
    • 背骨周りの血流改善により、末梢神経への酸素や栄養の供給を促し、神経痛手足のしびれ冷えといった症状の緩和をサポートします。

    • また、広範囲を温めることで、深い部分の肩こりや腰痛の緩和にもつながります。

温熱が血行を促進し、体の自己治癒力を高めることで、幅広い症状に対応できるのがこの施術の強みです。

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当院が初めての方は13,100円→10,320円で施術を受けることができます。

※初診料は別途