第5章「髪は“血の余り”でできている。鍼灸だからこそできる根本からの育毛アプローチ」

「育毛に鍼灸?」
初めて聞いた方は、そんなふうに驚かれるかもしれません。

けれど、私たち東洋医学の視点からすると、髪の毛と身体の関係はとても深く、そして密接です。
髪の毛は、ただ“頭皮”だけで育っているわけではありません。
実はその人の内臓の働きや、体質、血の状態までもが、髪の未来に影響しているのです。

🩸 髪の毛は「血の余り(けつのよ)」である

東洋医学では、髪の毛は「血余(けつよ)」といわれます。
つまり、血がしっかりと体内を巡り、全身の臓腑に必要なだけ栄養が届けられた“その余剰分”が髪となって育つという考え方です。

このため、髪に元気がない状態というのは、

  • そもそも血(けつ)が不足している(血虚)

  • 血はあるけれど巡りが悪い(瘀血)

  • もしくは内臓の働きが弱くて血を作り出せない

などの背景があることが多いのです。

🧠 髪は「腎」の状態も映し出す

さらに東洋医学では、髪は「腎の華(じんのはな)」とも呼ばれます。
腎とは、単に“腎臓”のことではなく、

  • 生命力そのもの(精)

  • 成長・老化・ホルモンバランス

  • 生殖・骨・耳・髪などを統括する中枢エネルギー

を担う、いわば生命の貯蔵庫のような存在。

ですから、加齢による抜け毛や薄毛、白髪が増えるのは、まさにこの「腎の衰え=腎虚」が根底にあると捉えます。

🪡 鍼灸がなぜ髪に良いのか?その理由は“全身を整えるから”

鍼灸による育毛アプローチが特別なのは、
**「頭皮だけに施術をするわけではない」**という点です。

鍼灸師は、患者様の舌の色・脈の質・肌の潤い・睡眠の質・冷えの有無などを観察し、

  • 血が足りないなら「補血(ほけつ)」を

  • 巡りが悪ければ「活血(かっけつ)」を

  • 腎が弱っていれば「補腎(ほじん)」を
    というように、その方の体質や状態に合ったツボと方法で施術を行います。

つまり、鍼灸による育毛は、“髪のことだけを見る”のではなく、“髪が育つ身体の土壌”全体を整える方法なのです。

🌿鍼灸で期待できる主な効果

  • 頭皮の毛細血管の血流促進 → 髪に栄養が届きやすく

  • 自律神経を整える → 睡眠やホルモンバランスの改善

  • 胃腸・腎などの臓腑の調整 → 血の生成力・生命力を引き出す

  • ストレスや精神的な緊張の緩和 → 円形脱毛や抜け毛にも有効

まさに、育毛の“根本治療”
これが鍼灸の持つ本質的な力です。

👩‍⚕️髪だけではない。心も、身体も、軽くなる

鍼灸による育毛を始められた患者様の中には、
「朝、目覚めが違うようになった」
「肩や首のこわばりが和らぎ、気持ちまで前向きになった」
という声も多くいただきます。

髪は、単に“外見”を整えるものではありません。
その人の「生き方」や「気持ち」までも支えるもの。
だからこそ、身体の奥深くから整えるアプローチが、今まさに必要とされているのです。

🔄“鍼灸だけ”でも、“薬だけ”でもない。あなたに合う形を。

内服薬や育毛剤には即効性があります。
一方で、鍼灸は“あなたの身体が本来持つ育毛力”を取り戻す手助けをしてくれます。

大切なのは、「自分に合った方法を選ぶこと」と、
「1つずつでも行動を始めること」です。

📣次回は――

家系に薄毛の傾向がある方も少なくありません。
次章では、「遺伝だから仕方ない」と諦めずに、今からできる“備え”について詳しくお話します。
どうぞお楽しみに。

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